20110703

BLUE

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部屋の天窓





15年間、

絶望の光と希望の雨は

いつもこの窓を通してだった




生ぬるいパスタを持て余して


ゆっくり胃に入れるような倦怠感






お腹がいっぱいになることはない







いつでも空腹でいたい




だからあたしは窓を見届ける






死ぬほど生きたいけど




日の当たるベランダで

干からびるように死にたいときがある



あたしと空は

どうしたって交われない



あの青に溶けることは

誰だって不可能



ならいっそ蒸発したいのよ








死に想いを巡らせることは


必ずしもマイナスなことではないわ





生と同じくらい、


死もまた尊いもの






あたしが死んだら


骨を粉にして


夏の田園に撒いてほしい







空の青と稲の青





完璧なシチュエイション






嗚呼


あの青に、



拒まれたい。






理解してもらえる日が来ることはないかもしれないけれど。



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