部屋の天窓
15年間、
絶望の光と希望の雨は
いつもこの窓を通してだった
生ぬるいパスタを持て余して
ゆっくり胃に入れるような倦怠感
お腹がいっぱいになることはない
いつでも空腹でいたい
だからあたしは窓を見届ける
死ぬほど生きたいけど
日の当たるベランダで
干からびるように死にたいときがある
あたしと空は
どうしたって交われない
あの青に溶けることは
誰だって不可能
ならいっそ蒸発したいのよ
死に想いを巡らせることは
必ずしもマイナスなことではないわ
生と同じくらい、
死もまた尊いもの
あたしが死んだら
骨を粉にして
夏の田園に撒いてほしい
空の青と稲の青
完璧なシチュエイション
嗚呼
あの青に、
拒まれたい。
理解してもらえる日が来ることはないかもしれないけれど。
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