満点の星空や
10カラットの宝石
100万ドルの夜景とか
そんなものが敵わないくらいの
ロマンティックなことを待ってる
ほんとうは毎日
見た目の割に真面目だね
要は夢見がちだね、なんてことを言われるけれど
この感覚で20何年生きて来た私にとってはこれが正常であり日常
もっと言うなら、あなたたちが異常なのです
フィクションだろうがノンフィクションだろうが
そんなことはどうだっていい
いつだって
ドラマはつくるものよ.
部屋の天窓
15年間、
絶望の光と希望の雨は
いつもこの窓を通してだった
生ぬるいパスタを持て余して
ゆっくり胃に入れるような倦怠感
お腹がいっぱいになることはない
いつでも空腹でいたい
だからあたしは窓を見届ける
死ぬほど生きたいけど
日の当たるベランダで
干からびるように死にたいときがある
あたしと空は
どうしたって交われない
あの青に溶けることは
誰だって不可能
ならいっそ蒸発したいのよ
死に想いを巡らせることは
必ずしもマイナスなことではないわ
生と同じくらい、
死もまた尊いもの
あたしが死んだら
骨を粉にして
夏の田園に撒いてほしい
空の青と稲の青
完璧なシチュエイション
嗚呼
あの青に、
拒まれたい。
理解してもらえる日が来ることはないかもしれないけれど。