明けましてです
今年は年女なの。
簡単にほいほい行っているように見えて、
本人からしたら解らない
のほほんぬくぬく
何も考えてないように見える人だって
そんなはずあるわけない
いつかあたしが軽蔑の眼差しを向けたあの人だって
羨望の目で見ていたあの人だって
心の内はわかんない
何を思って生きたか
何に絶望したのか
あたしにはわからないし
あたしのこともわかるはずはない
勝手に期待して
案の定転んで傷ついたフリをしながらも
あたしはそこに微かな悦びすら感じていたかも知れないよね
立ち上がる方法を知らないあたしが、
立ち上がるためのきっかけを得て
今日みたいに派手に転んだ日だって
それ自体は大したことじゃないのよ
比喩はとても好きだけど、
例え話は嫌い
わたしはあなたじゃないから
そんなひねくれたうたを歌って
大好きなモーリスのギターも弾けないくらい、
矛盾した爪をなんとなくで伸ばしてるような
そんなうたを
薄化粧が似合う
甘い声でやわらかに笑う
身長150センチの女の子
アイラインをぎゅっと締めて
うれしいときに笑えない
ヒールで背伸びしたギリギリの女の子
どっちも愛しいって
そんなうたをうたって
あたしのためだけに
こんな日もあるね
相変わらずいたたたたですが
去年も自分として呼吸ができてしあわせでした。
昔は
転んでばっかりいたら、
治癒する前に傷がえぐれて
一生治らないと思って転ぶのが怖かったけど
そうやって強くなるよね
人間の皮膚って
ほんとによくできてる。
毛穴から細胞にかけて、
すべてあたしを形成するために存在するただひとつの表現
そこだけは嘘がないのよ
表皮の裏側さえも沸き上がらせられるような歓喜の音を
いつかあたしも鳴らしたい
今より笑顔が増える一年でありますように!